医療法人社団 たなかペインクリニック【ペインクリニック内科・麻酔科】

 

腰椎椎間板ヘルニア | 痛みの専門治療は加古川市の医療法人社団 たなかペインクリニック | ブロック注射 痛み しびれ

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腰椎椎間板ヘルニア

腰椎椎間板ヘルニアとは

人間の背(脊椎)は26個の骨が積み木のように重なって構成されていますが、背骨と背骨をつなぎ、またクッションの役目を果たしているのが「椎間板」です。

一部の椎間板が本来の位置から飛び出して神経を圧迫し、腰や足に激しい痛みやしびれをもたらしている状態のことを椎間板ヘルニアと言います。

そして腰の椎間板に生じたヘルニアが腰椎椎間板ヘルニアというわけです。腰痛患者のうち、2~3割の方が腰椎椎間板ヘルニアを発症していると言われます。

腰椎椎間板ヘルニアの原因

椎間板が加齢などによって変性して弾力を失い、断裂することによってヘルニアは起こります。特に脊椎の下方に位置する腰椎の椎間板は、頭や胴体などの重みを一身に担っているため圧力がかかりやすく、したがって傷みやすくなります。また、悪い姿勢での動作や作業、喫煙などもヘルニアを招きやすくすることが知られています。

腰椎椎間板ヘルニアの症状

腰椎椎間板ヘルニアによる腰痛症状は、どの部分の椎間板が飛び出し、どの神経を圧迫しているかによって異なってきます。なかでも圧倒的に多いのは、第4腰椎と第5腰椎の間の椎間板で、ここにヘルニアが生じると、臀部から太ももの横、膝の下や、外側のすねが痛んだりしびれたりします。また、親指に力が入らなくなったり、足首が挙げられなくなったりもします。

腰椎椎間板ヘルニアの検査

下肢伸展挙上試験(膝を伸ばしたまま脚を挙げてみる検査)や脚の感覚が鈍っているかどうか、力が弱くなっていないかなどで診断します。さらにX線撮影やCT、MRIなどによる画像検査を行い、診断を確定します(たとえMRIで椎間板が飛び出していることが見つかっても、症状が無ければ問題はありません)。

腰椎椎間板ヘルニアの治療

痛みが強い時期には、安静を保つように心がけ、サポーターを装着したりします。また、痛み止めの内服や湿布、神経ブロック(神経の周りに直接、痛みや炎症を抑える薬を注入する)を行い、痛みを和らげます。痛みが軽くなったら、牽引療法や運動療法などを行うこともあります。

症状が強くて、こうした方法で良くならない場合や、下肢の脱力や排尿・排便障害がみられる場合には手術の適応になります。腰椎椎間板ヘルニアの手術には、直視下・顕微鏡下・内視鏡下などの方法があります。これらは患部をどんな方法で見ながら手術を行うかという違いがあるだけで、飛び出したヘルニアを切り取る手術であることに変わりはありません。また、最近はレーザーによる治療も行われるようになり、患者さんの負担が少ない方法として注目されています。