医療法人社団 たなかペインクリニック【ペインクリニック内科・麻酔科】

 

三叉神経痛 | 痛みの専門治療は加古川市の医療法人社団 たなかペインクリニック |ブロック注射 顔面神経痛 痛み

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三叉神経痛

三叉神経痛とは

三叉神経痛とはいわゆる「顔面神経痛」のことで、三叉神経(顔面で取得した感覚を脳に伝える神経で、眼・上あご・下あごの三つの枝に分かれる)の異常によって、顔に「針で突かれるような」、あるいは「電気が走るような」痛みが生じます。三叉神経痛の痛みはとても激しいことが多く、痛みが原因でうつ状態になったり、体力が消耗したりすることもあります。

三叉神経痛は40歳以降に多い疾患で、年齢とともに患者数が増加し、女性は男性の約2倍の頻度で発症する傾向がみられます。

三叉神経痛の症状

三叉神経痛の代表的な症状は顔面の片側の強い痛みで、痛みは突然現れて一瞬から10秒程度と短い時間で終わることが多く、5分も10分も続くような痛みや、じわじわとした痛みは三叉神経痛ではないケースが多いようです。頬からあごにかけて痛みが生じることが多く、眉の付け根や鼻の付け根の外側、口の端の下側などを押した際に痛みが生じやすいのが特徴です。歯磨き、洗顔、ひげ剃り、化粧、食事などの動作をきっかけに痛みが誘発されることも少なくありません。

三叉神経痛の原因

三叉神経痛は、原因が不明なもの(特発性)と、はっきりとした原因があるもの(症候性)に分けられます。一般に三叉神経痛と言う場合は、原因の不明な特発性三叉神経痛のことを指します。症候性三叉神経痛の原因として代表的なのが、血管による三叉神経の圧迫です。三叉神経の経路には、小さな血管がたくさん走っており、これらの血管が老化や動脈瘤などによって膨張し、神経を圧迫するために発症すると言われます。この場合、血管そのものを除去すると自覚症状の消えることが多いとされていますが、症状が消えないケースもあります。血管による圧迫以外の原因も重なっていることがありますので、きちんと診察を受けることが大切です。

三叉神経痛の検査

頭部MRI検査をして、神経がどこで圧迫されているかを調べます。また、ヘルペスウイルスに感染したこと(帯状疱疹)が原因となることがあるため、血液検査をしてウイルス抗体の有無を調べたりもします。

三叉神経痛の治療

まずは、抗てんかん薬のうち神経痛にも効きめのある「カルバマゼピン」や、神経障害性疼痛の治療薬である「プレガバリン」などの内服薬で治療を試みます。

内服薬で症状が治まらなければ三叉神経ブロックを行い、三叉神経を麻酔で遮断します。
頭の中の血管が三叉神経を圧迫して疼痛を引き起こしているような場合は、手術によってこの血管が神経とぶつからないように位置を修正したりします。